不透明な世界

(入社後3ヶ月頃の記事が下書きに残っていた。支離滅裂かつ憂鬱な内容だけど、文章を書くことで不満を解消していたんだと思うと100万周まわって面白かったので公開します。)

仕事が辛い。何が辛いのかがわからなかったけど、ぼんやりと思っていることがある。


「先が見えない。」


思えば今までの人生、長期的な目標に併せて短期的な目標が必ずあった。

具体的かつ達成したいと思える目標を掲げることで、それまでの過程を細分化し自分で考えて行動できたし、頑張ることが楽しいことだと実感できたのだと思う。

今の仕事で達成したい目標がないのが現状。これは痛感してることだけど、やりたいことがないと、目標を求められても抽象的なことしか答えられない。そうすると、長期目標を達成するための短期目標も掲げることが難しくなり、今やっていることが後々結果に繋がるという実感を得られないまま仕事することになる。やり甲斐を感じられず、仕事が辛いと感じる原因はそこにあるのだと思う。

達成したいと思える目標を考えればいいのだろうけど、それができないから困っている。

そもそも今の職場で働きたいと思ったのは、営業などお金が絡むと利益が重視され、人のことを思う気持ちが薄れるような気がして、お金をほとんど取り扱わない接客業を探したことがきっかけだった。

この紹介してきた元親友(話すと長い)は空港が大好きで、空港で働くことが至上という考え方だったし、それに多少感化されていたのも事実。

中途半端な憧れと理屈をこさえて入るには過酷すぎる業務内容だったかもしれない。お客様からもエアラインのスタッフからも無下にされ、なにも嬉しくないのにニコニコ笑って、なにも悪くないのにペコペコ頭下げて、私はこんなことのために今までの人生努力してきたのかと思うとゾッとする。

排便と少女漫画が繋がる瞬間

突然だが、個室のお手洗いに入った時、その前に使用した人の大便の臭いが残っていると嫌な気持ちになるのは万国共通だと思う。
ただその嫌な気持ちを分析すると2つに分かれる。一つ目は単純に 「他人の大便の臭いなんか嗅ぎたくない」という感情だ。いたってシンプル。無印良品のようにシンプル。いや、ウンコの話から無印良品に飛躍すな。

もう一つは「私が大便をしたって思われるの嫌だな」という懸念である。公衆トイレなどでは後から入る人に知り合いなんてほぼほぼいないのに、何を気にしてるんだって話だけど、気にしてしまう。

色々と考えていくうちに、根本は「私が大便をしたわけじゃなくて、他人の大便やのに、臭いと思われること」が原因な気がしてきたので、様々な葛藤の末、私は一つの結論を出した。私がウンコをすればいいと。

他人のウンコやのに臭いと思われるのが嫌なら、自分がウンコをすればいいじゃない。マリーアントワネットもびっくりの理論である。

そしてその瞬間、断片的な少女漫画の記憶が突然蘇った。それは、とある高校生の男女の話。女の子が「ねぇ、私達が付き合ってるって変な噂が流れてるみたい….」と言うと、男の子が「噂を消す方法を教えてあげる。それは噂を事実にすればいいんだよ。」とキスをするのだ。

ウンコから無印良品に飛躍するだけでは事足りず、ウンコから少女漫画に飛躍させてしまう自分の脳みそに驚きが隠せない。今回感じたことは、ふとした瞬間に全く異なるもの同士が繋がりを持つ瞬間の微かなアハ体験のようなものと、自分の思考回路の程度の低さだった。

臭いの自覚

ワキガの人間は、鼻の機能をシャットダウンするような強烈な臭いに気付かないという。だから、私も気付いてないだけだけでもしかしたらワキガかもしれないのだ。ちなみに、会社の先輩で2人、ワキガのような人がいる。1人は疑惑で、もう1人はほぼ確信している。

頭や足の臭いに関しては自分で気付く。汚い話だが、私は風呂に入った後の髪の毛を乾かしたりする一連の行為が面倒なあまり、休みの日には当たり前のように風呂に入らず一日中引きこもっている時がある。でもそんな時、頭と足が臭いと感じる。頭はなんとも言えないムッとした臭いで、足の臭いに関しては割愛する。ちゃんと臭いことを理解しているつもりだ。だから引きこもっているのだ。決して威張ることではないが。

では、口臭はどうだろうか?接客業をしていると、時たま「胃で下水の処理でもしていらっしゃるのかな?」ってくらい吐く息が臭い人がいる。(もし本当に胃で下水の処理をしていらっしゃるのであれば、そのおかげで便利に暮らせていることに感謝しなくてはいけない。)

気のせいかもしれないけど、ドブみたいな口臭する人は比較的顔が近くて、この前Twitterで見た「アナタクチクサイ!」と叫んだ外国人みたいになってしまいそうになるのを必死で堪えている。

ああいう方々は自分の口臭で気持ち悪くなったりしないのだろうか。ワキガと同様に自覚症状がないのだろうか。そうすると、私もひょっとすると人の健康に害を及ぼすレベルで脇や口が臭い可能性もゼロではないのか。

そう思うと、人間持ちつ持たれつで生きてるんだなと実感するし、臭くても黙っていてくれる友人同僚家族には頭が上がらない。日々疑問に思うくだらないことをそのまま言語化すると、私が脇も口も頭も足も臭い最悪な女みたいになってしまったのが納得できないが、今日はそんな身の回りの人たちへの感謝の気持ちを抱きつつ、念入りに歯と脇と頭と足を念入りに洗おうと思う。

彼方へ

‪高校の授業で漢詩を習った時、その詩と教科書の挿絵の美しさにいたく感動したことがある。

当時パスポートも持ってなかった私だが、何の気なしに「中国に行ってみたい」とこぼしたところ、周りは「民度が低い」などと言って、誰も応援してくれなかった。

その時は自分の想像と周囲の持つ中国への印象のギャップに少しだけ動揺したが、特に取り立てることもなく、自然と中国についての話をすることはなくなった。‬

‪その翌年、一部の中国人による過激な反日暴動が連日メディアに取り上げられた。

私は馬鹿だったので、自分が一年前に中国に行きたいと思っていたことすら忘れて、ちょっとした反中感情まで生まれた。なんなら大学で中国語を専攻しようと受験勉強を頑張っていたかつての同級生を内心嘲笑っており、至極最低の人間だった。ネット右翼同然の18歳なんて、本当に可愛げがない。本当に申し訳ないし恥ずかしい。

あれから5年以上月日が経った今、紆余曲折あってインバウンド旅客の対応に追われる日々を送っている。

初めは日本語も英語もわからないからといって、初対面で当たり前のように中国語で話しかけてくる人達に戸惑ったがらたくさんの方々との関わり合いの中で、中国人の方々の律儀で大らかな人となりに惹かれていく自分に気付いた。

目まぐるしく過ぎる日常の中で、今日突然、初めて漢詩を読んだ時に自分で描いた幻想的で美しい中国のイメージを、本当に突然、ふいにパッと思い出した。そしてそのあまりの美しさに、旅客で賑わう土曜日の朝の空港のチェックインカウンターのあたりを歩いていたにも関わらず、一瞬だけ周囲の音が消えた気がした。大袈裟かもしれないが、本当にそう感じた。

勿論、美しいだけの国なんてないし、政治的や歴史的な隔たりもあるだろう。幻想を抱いて実際の姿に落胆する未来もあるかもしれない。それでも、憧れと希望を持った若い芽を摘むような真似はしないようと強く願うばかりである。

人が外国語を話すのを聞くのが好き


仕事上外国語を話す機会が多い。その度、外国語を話すのは楽しいけどあんまり得意じゃないと感じる。
厳密に言うと、スペイン語イタリア語は結構得意だけど、英語が苦手だ。

スペイン語イタリア語は母音が私たち日本人にとってとても明瞭で、とても親しみやすい。
それに対して英語は、こう、ぬぁーーーっとしてて、さらーーーっとしてて、本当に「外国語!」って感じがする。だから英語が上手な人、もっと言うと、内容云々ではなく、発音が上手な人はかっこいい。

空港で働いていると中国人観光客が言わずもがな多い。 モンゴル人スタッフが中国人の対応になるとまるで声色が変わってしまうのだけれども、そのギャップがとても印象的で好きだ。

私のOJTの先輩(可愛い)は韓国語が得意で、よくヘルプを求められている。韓国語での相槌は「デー」と言うらしく(?)、凄く愛らしくて優しい先輩(可愛い)が「デー、デー、デー」って言ってる姿はまたなんとも素敵で。

さっきまで日本語でにこやかに私と話していた人が、突然外国語のスイッチが入ってペラペラと知らない言葉を話しているのを聞くと、不思議な気持ちになる。

言葉ってなんだろう、コミュニケーションってなんだろう、私は本当に言葉を理解しているのだろうか、理解していると錯覚しているだけなんじゃないか。

そんな思いを馳せながら宇宙を飛んでいると「それでね」って先輩(可愛い)がニコニコしながら話しかけてきて目がさめる。

人が外国語を話すのを聞くのが好きだ。
誰も知らないこの世の神秘に触れた気分になる。

また


またつまらないことをしてしまった。また自分にとって何も有益じゃないものを敢えて自分から覗き込んでしまった。

ネットでは、好きなことを好きなように語れるのがいいことだと思うし、同時に好きじゃないことに対して語ってもいいのではないかとも思う。「好きな人もいるのに…」という言葉は大事だと思うけれど、そこに重きを置いてしまうと身動きが取れなくなってしまう。嫌なら見るな。この一言に尽きる。私は嫌われようと煙たがれようと、自分の好きなように生きて後悔なく過ごしたい。

ネットが好きでやってるのにネットでストレスを感じるの、相当毒されてる感じする。恋人や友人と一緒で、距離が近過ぎると関係が悪化するみたいやから、少し距離を置いてみるのもアリかな。