排便と少女漫画が繋がる瞬間

突然だが、個室のお手洗いに入った時、その前に使用した人の大便の臭いが残っていると嫌な気持ちになるのは万国共通だと思う。
ただその嫌な気持ちを分析すると2つに分かれる。一つ目は単純に 「他人の大便の臭いなんか嗅ぎたくない」という感情だ。いたってシンプル。無印良品のようにシンプル。いや、ウンコの話から無印良品に飛躍すな。

もう一つは「私が大便をしたって思われるの嫌だな」という懸念である。公衆トイレなどでは後から入る人に知り合いなんてほぼほぼいないのに、何を気にしてるんだって話だけど、気にしてしまう。

色々と考えていくうちに、根本は「私が大便をしたわけじゃなくて、他人の大便やのに、臭いと思われること」が原因な気がしてきたので、様々な葛藤の末、私は一つの結論を出した。私がウンコをすればいいと。

他人のウンコやのに臭いと思われるのが嫌なら、自分がウンコをすればいいじゃない。マリーアントワネットもびっくりの理論である。

そしてその瞬間、断片的な少女漫画の記憶が突然蘇った。それは、とある高校生の男女の話。女の子が「ねぇ、私達が付き合ってるって変な噂が流れてるみたい….」と言うと、男の子が「噂を消す方法を教えてあげる。それは噂を事実にすればいいんだよ。」とキスをするのだ。

ウンコから無印良品に飛躍するだけでは事足りず、ウンコから少女漫画に飛躍させてしまう自分の脳みそに驚きが隠せない。今回感じたことは、ふとした瞬間に全く異なるもの同士が繋がりを持つ瞬間の微かなアハ体験のようなものと、自分の思考回路の程度の低さだった。