冷静さと想像力の豊かさについて

主に中高生を形容する場合に頻繁に使用される「多感」という言葉。確かに感受性や想像力豊かだったと思うけど、それは今もほとんど変わりない。

もっとも私の場合は、想像力というよりは、妄想や幻想に近いもの。様々なことに対して経験がないから、いろんなことを想像(妄想)を膨らませて胸を踊らすのだ。

ちなみに高校生の頃によくしていた妄想は、成宮寛貴似の35歳のイケメンエリート会社員と恋に落ちるとか、成宮寛貴似の孤独な美少年と逃避行するとか、成宮寛貴似の一橋大学の家庭教師に数学を教えてもらうとか。文字にすると改めて馬鹿馬鹿しく思う。だって、女子高生に手を出す35歳の会社員とか、今だったら絶対に関わりたくない。あと、一橋大学に拘ったのもよくわからない。多分一番名前のかっこいい名門大学だったからだと思う。本当に義務教育を受けたのかと疑うレベルで思考が稚拙。
ただ、成宮寛貴くん縛りに関しては異論はない。彼は私の中で永遠に憧れのイケメン像であり続けるだろう。

あの頃から今に至るまでの間、大恋愛をしたり、留学をしたり、失恋したり、就職したりした。全てが初めてのことだった。今まで何回も妄想に妄想を重ねてきた分、いざ自分のこととなると良くも悪くも夢を見ているような気持ちになり、感情が大きく揺れ動いている中でもどこかその状況を客観視している自分がいた。

「こんなことがあったら…」といろんな妄想をしていたおかげ(?)で、実際そういった場面に遭遇しても比較的冷静でいることができた。幸か不幸かは一概には言えないが、全ては自分の妄想癖のおかげだ。だから、どんな場面でも冷静でいられる人間は、意外に妄想癖のある夢見がちな人間なのかもしれない。

ちなみに最近の妄想は、小学生の頃から細く長く付き合いを続けていた相手と、遠距離恋愛の後、プロポーズされるという話。最初はただ、ピュアな小学生が両想いになるという微笑ましい話だったのに、いろんな試練を想像していく内にかなり凝った構成になっていった。また機会があればブログに詳しく載せたいと思う。