音と香りと記憶のかけら

ある時毎日聴いてた曲を、いつしか飽きて聞かなくなってしまうことはよくある。

また、ある時毎日つけていたヘアフレグランスやボディークリームなども、中身がなくなったタイミングで全く別のものに変えることもよくある。

そんな曲や香りと何かの機会で再会した時、当時の情景や心境を思い出して胸がキュッとなる。その少し切ないしんみりとした感情が私は大好きだ。

なんでこんなこと言い出したかというと、昔片思いをしていた時に聴いていたaikoの「ナキムシ」と「二時頃」という曲を久方ぶりに聴いたから。
あの頃は彼のことが大好きで、心から尊敬していたから、念願叶って付き合った後も自分に自信が持てなくて苦しい日々が続いた。時間が経ってから改めて聴いてみると、幸せなようで常に不安だった日々を思い出す。そしてもう痛いほど誰かを好きになることはないのかな、とちょっぴり寂しい気持ちにもなる。まぁ実際はセンチメンタルな顔して自分に酔ってるだけなんだけど。

ちなみに「さつまりこ」というお菓子の匂いを嗅ぐと、小6の修学旅行に持って行ったことと、当時音楽の授業で吹いていたリコーダーの曲を思い出す。ついでに図工の時間に余った材木を丸くして「いぼ」とか言って鼻につけてたことも思い出す。つらい。